「弱み」の裏の「真の強さ」

先日までアメリカのコーチング会社の提供する5回のワークショップの講座に参加していました。

もちろんオンライン。便利な世の中です!

参加しているのは、世界中で誰も知っている有名企業のマネージャーや管理職。

彼らの課題や悩みは私が会社員の時にあったものが多く、会社員を20年以上していた私には、そんな方々とお話しする機会があり、とても懐かしく感じました。

  • 部下のやる気をどうださせるか?
  • 自分のリーダーシップスタイルをどうアピールするか
  • 1日中ミーティングで埋まっている中、タスクにどう優先順位をつけるか
  • 上司をどうマネージするか

など。この講座では頻繁にブレークアウトルームに入ってディスカッション。

地球の反対側にいる、全く知らない人だからこそ、自分の本音を言えることができるのかもしれません。誰もがフランクに話して、本当に学びの多い日々。また、そんな全く知らない人から共感されると、とても嬉しく感じました。

最後のセッションで「今回の講座で学んだ事をシェア」する場がありました。私のお話相手として一緒になったのは、誰もが知っている企業のデイレクターレベルの白人男性。おそらく50代。彼が言った言葉は

「僕はこの講座で学び、意見交換する機会を通して、僕が考えている悩みや課題を多くの人が持っているという事を再認識した。それを知って自分が孤独でない事が分かったのが一番嬉しかった」

と言いました。自信がなくなったり、タスクの優先順位がつけられなかったり、素晴らしいリーダーも人間ですから、全てを完璧にこなせるわけではありません。

彼のような人が弱さをみせるのは通常、珍しい事ですよね。

きっと毎日の業務では、ガンガン決断して、責任を背負って、同僚や上司に自分の意見を言って、部下をかばって。そんな人が、1人の人間として、そのVulnerability(弱さ)を素直にシェアしてくれた事で、私には彼が素晴らしいリーダーとして、非常にパワフルに感じました。

私も最初に部下を持った時には変に強がってみたり、弱さを見せてはいけない気がしたことを覚えていますが、それも年数がたつと、「もういいや」と素直に自分を出すことができるようになったかもしれません。

この講座では、頻繁にコーチから

‘Thank you so much for sharing your vulnerability’

と言われる場面がありましたが、こんな弱さを見せられるのは、その裏に自信と強さがあるから。

一見相反するように見える「弱さの裏の強さ」

この講座を通じて改めて学びました。