皆様、週末はいかがお過ごしですか?
私は今(書いている時)友人の結婚式へ参加するため、
モナコのモンテカルロに電車で向かっています。
グレース妃がお嫁に行かれたこの小国は、イタリアにほど近い、
南フランスの地中海沿いにあります。
ミラノから電車で数時間。地中海に沿って走る車窓を眺めながら、
イタリア側からフランス側の電車に乗り換えると、
車内アナウンスも変わります。
フランス語、英語、イタリア語へと変わっていくのです。
ミラノから数時間とはいえ、
実は最後に訪れたのは、今は亡き両親と一緒でした。
確か、私が20歳を少し過ぎた頃だったと思います。
つまり、今の娘と同じくらいの年齢です。
当時、私はパリに語学留学をしていました。
アメリカの大学に通っていた私は、
夏にはフランスに留学させていただいていました。
そこへ日本から両親が遊びに来てくれて、
ニースや、ピカソ美術館のあるアンティーブ、
そして地中海を崖の上から見下ろす素敵な街、
「モナコのモンテカルロにも行ってみようか」
という話になり、電車で向かってみることにしました。
当時はインターネットもなく、
ホテルのコンシェルジュに聞きながら、
特に大きな目的もないまま訪れたモンテカルロ。
着いてから何をしたらよいのかもわからず、
目の前に見えたカジノに行ってみることにしました。
英語もできない両親と、下手なフランス語がかろうじて話せる私。
カジノって入れるのかな。昼間だけど大丈夫かな
と、恐る恐る行ってみたのです。
結論としては、カジノに入ることはできませんでした。
理由は、パスポートなどのIDを持っていなかったから、
両親が、泥棒にあうといけないから
という理由で、
そして、今でも覚えているのは、その後の父のひと言!
家族で大笑いした思い出の一つとなりました。
「そうだよね。ニースからここまでタダの電車で来ちゃったから、
実は、電車の切符の買い方がわからず、
ちょうど目の前に電車が来ていたので、
そのまま乗ってしまったのです。
今ではオンラインで購入できますし、
ヨーロッパの多くの駅には改札口がないことも知っています。
でも当時の私たちにとっては、なかなか衝撃的なことでした。
真面目な日本人らしく、もちろん切符は買おうと思っていました。
でも、買い方がわからない。時間もない。
下車した後にそれを説明して支払おうにも、
怒られたらどうしよう
という気持ちがあり、
多少なりとも罪悪感を感じていた私たちにとって、
バチが当たって、モンテカルロのカジノに入れなかった
という父のロジックは、なんとも腹落ちするもので、
あれから30年。
当時は想像もできなかった未来を、今、私は生きています。
「ヨーロッパに住みたいな」
「国際的なキャリアを積みたいな」
そんな夢は、簡単ではありませんでしたが、
それ以外にも、当時想像していた以上に、
もちろん、途中には山も谷もありました。
これからも、
それでも、なんとなく大丈夫な気がしています。
さて、次の30年は、どんな人生になるのでしょうか。
将来はワクワクでしかありませんね!
皆様、素敵な週末を
