ほぼ準備が出来ていない状態でスタートしたキャリア設計
キャリアの設計について悩みがある方、 結婚や出産、を予定していて、 もしくは子育て中でこれからの キャリアについて考えている方。
私は、独身で、仕事をしている頃は、 数年後にどうなるのかだいたい 検討がつきましたが、
結婚して出産を控えている頃からは、
- その先をどう設計するべきか、そしてよくいう
- 「仕事との両立」とは果たしてどんなことを言うのか
全くわかりませんでした。そもそも周りに小さな子供がいる人もいなく、 赤ちゃんや幼児と接するという事が何を意味するのかわからなかったので、当然です。
さて、そんな風に前知識もなく、 アドバイスをくれる女性の先輩もいなかったため、 私のキャリアと子育ての両立は、 イタリアというよく知らない外国で、 準備がほとんど出来ていない状態でのスタートでした。
今となって考えると、
女性のキャリア設計は 男性のそれとは根本的に異なります。
結婚して子供が出来ても、男性は、 基本的にキャリアへの関わり方は 独身の時とあまり変わらず、 キャリアアップは比較的一定のスピードで進みます。
ところが女性は、どれだけ会社の シニアポジションにいても、 出産や子育ての時にはキャリアの優先順位を下げざる得ない状況になります。
そして、実際に母親になると、
自分がどう感じ、今まで人生の中心であったキャリアについてどう思うようになるかは子供が産まれてみないとわかりません。 この辺りは独身の時からはある意味 「未知の世界」となるわけです。
子育て中の「第2のステージ」
出産、子育てに集中する時期を 私は「第2ステージ」と呼んでいますが、 ここでキャリアをスローダウンすると、 将来が心配になる方も多いかと思います。
- 男性の同僚よりも「遅れてしまう」のではないか。
- 将来またキャリアアップが出来るのか?
私は長女の時にはローマの家から リモートでアジアオフィスのために仕事をしていましたが、 それでも将来、キャリアアップの意味で不安があり、 とてもやりがいがあるとは言えない状態にいました。 それでも時短で仕事が出来るだけ、 それもリモートでできるだけで 幸せと「思うべき」だろうと 自分に言い聞かせる毎日でした。
2人目、3人目の出産、 子育て中は、2人目に障害があった頃もあり、 計3年間、全くキャリアと離れる日々が続きました。
この間は私の人生の中でも最も大変な時期でした。 特に、
「もう一生キャリアには戻れないのではないか。 私は会社ではもう使い物にならないだろう。独身の時にはあれだけ頑張ったのに」
が一番辛かったです。相談できる相手もいず、 それこそ、この時期の将来のキャリア設計はどこから手をつけたら良いか 全くわかりませんでした。
幸い以前の上司からのお誘いがあり、 思ったよりもすんなりと仕事に復帰する事ができましたが、 そこでの私の悩みは両立。
仕事が楽しすぎて、忙しすぎて、 子供と過ごす時間も減ってしまいました。当然、悪影響が。。。
仕事とプライベートのバランスは大切ですね。明日は、両立についてお伝えしますね。