「 インクルージョン」
最近よく聞く言葉かと思います。
ダイバーシティ&インクルージョンという言葉で
使われることが多いのですが、
「ダイバーシティ」は「多様性」。
自分や周りの人と「違う」人
そして、その人たちを「自分と一緒の仲間に」することが
インクルージョンかと思っています。
例えば、ダイバーシティを増やすために、
会社に女性が増えても、その女性たちと一言も話さなければ全く意味がありません。
その女性たちと実際に対話をしお互いから「違い」もありつつ、
でも人間「共通点」も多いよね、
と一緒に仕事をしていくのが「インクルージョン」だと思います。
イタリアに住んでいると、いわゆる「普通と一見違う人」が
一緒に仲間になっているのをよく見かけます。
近所のスタバにいる方はおそらくダウン症。
色々とご不自由なこともあるようですが、
いつも楽しくお仕事をされています。
また、うちの娘は
障害と色々な特徴を持って生まれてきました。
話ができませんし、体も小さい。
体力もあまりないのですが、
「普通の」学校で、
彼女が出来ることをさせてくれ、成長を助けてくれます。
そして今日はクラスの合宿。
今年の9月中学校で、
先生も新しいので「どうする?行く?」と聞かれましたが、
娘はお友達が大好き。
「是非!」とお願いしました。
送られてきた写真を見ると、
クラスと一緒に活動をさせてくれ、
仲良しのお友達との4人部屋。
着替えなどは1人でできないので、
そこは先生が手伝ってくれます。
彼女は出来ないことはたくさんありますが、
「出来ること」に注目して、
そして、その「存在」を受け入れてくれています。
「〇〇ができるから」
「成績が良いから」偉いのではなく、
何も出来なくても
「その存在が大切」と扱ってくれる
学校と先生方に本当に感謝しています。
ここまで「違い」がはっきりしているケースは
少ないかもしれませんが、
皆様の周りにも「ちょっと違う」方はいらっしゃるかもしれません
子育て中で時短の人。
介護をしている人。
業界が違うところから転職してきた人など。
その方々の環境は彼らに対して
どれだけ「インクルーシブ」ですか?
もしかしたらあなた自身が「インクルーシブ」されていないと
感じることもあるかもしれません。
私は
海外の会社で「外国人」
「外国語での仕事」
「違う業界から来た」
「障害児のママ」など
常にダイバーシティには貢献していたかもしれませんが、
「違い」のある存在でした。
多くの場合、「私だけは。。」をあまり感じさせないように
周りが扱ってくれたため、
私もすっかり「みんなの一員」と思っていました。
性別が違っても、肌の色が違っても
バックグラウンドが違っても
一人一人をリスペクトして対話ができると、
その違いを意識をしなくてよくなると信じています。
娘の合宿を通じて、
そんなことを考えた1日でした。